なぜ我々はSmalltalkを使うのか(その3: 最終回)
Smalltalk Advent Calendar 2016 25日目
Advent Calendar最終日。もっと色々書きたかったが時間、精神力、体力がいるので今回はここで最終回とする。話を聞きたい人は連絡してもらえればじっくり話そうと思う。
なぜ我々はSmalltalkを使うのか
様々な課題を解決する方法として最適だったのがSmalltalkだった(Paul Grahamの「ハッカーと画家」を読んだことのある人はこれ以上読む必要はない)。
Smalltalkはソフトウェア開発のさまざまなところでその良さ(オブジェクト指向、デザインパターン、ユニットテストなど色々)を伝えられているがあまり利用されることがない。昔Smalltalkが広まらなかった理由は色々あると思うが、今はほとんどの問題は解消されている(参考: Smalltalk 7つの神話)。だったら実践で使ってもいいはずだ。私の所属するSORABITOはスタートアップである。挑戦する業界の課題に対して圧倒的な技術力とスピードで戦わなければならない(しかも少人数で)。つまり業界で一般的に使っている技術を使って戦っても勝てるはずがない。幸運なことに我々のもとに集まったエンジニアはSmalltalkが使えるエンジニアばかりだった。だから様々な課題を解決する方法としてSmalltalkが最適だった。
もしSmalltalkerの生産性が気になるなら以下の記事を読むといいだろう。Remember Smalltalk? - Gartner Blog Network
http://blogs.gartner.com/mark_driver/2008/10/09/remember-smalltalk/
環境は自分でつくるもの
Smalltalkerは好みの開発環境を自分でつくる。だから我々はSmalltalk, Groovy, Neo4j, Erlangなど課題を解決する上でベストな技術と思えばどれを使ってもだれも文句を言わない。
「なぜSmalltalkを使うのか」「なぜ一般的な開発言語を使わないのか」など私にいう人がいる。
繰り返しになるが我々はスタートアップであり、普通の方法では勝てない。だから彼らの上を越えられる技術を選ぶ。今の答えはこれ。Smalltalkerは自由なのだ。